第7回:名前は父からのメッセージ—

父親との関係を見直す

「言霊サム」として活動していますが、僕の本名は「清修(せいしゅう)」と言います。今回は、この名前と父について書いてみたいと思います。

変な響きだと思っていた名前

小学生の頃、「自分の名前の由来を親に聞いてきなさい」という宿題が出たことがあります。当時の僕は、「清修」という自分の名前を、正直、変な響きだと思っていました。なぜこんな名前をつけたのだろうと、少し嫌だったのを覚えています。

父に名前の由来を聞くと、「人には言うなよ」と前置きしてから、話してくれました。代々、男の子には「清」の文字を使う決まりがあったそうです。武士の家系だったからだ、というのが父の説明でした。

父自身の名前にも「清」の文字が入っています。父の名前は、清廉(せいれん)潔白の「清廉」です。立派すぎる、その名前に縛られて、苦しかった——父は、そう話してくれたことがあります。

「清修」という名前の意味

「清修・せいしゅう」という名前の意味を、僕は長い間、きちんと調べたことがありませんでした。あらためて漢和辞典を引いてみると、「清修」とは「身を清め、学問や行いを正しく修める」という意味だと知りました。

正直、子供の頃にこの意味を知っていたら、「身を清めているか」「正しく行いを修めているか」と、名前に縛られて苦しんだ父のように、自分を責めていたかもしれません。知らないでいたからこそ、名前に縛られることなく過ごせたのだと思います。

でも今は、この意味を知った上で、自分の名前が気に入っています。「清修(せいしゅう)さんですか、お坊さんみたいな名前ですね」と言われることもありますが、それも含めて、悪くないなと感じています。

名前に込められた、父からのメッセージ

64歳になった今、あらためて思うことがあります。父が僕に「清修」と名付けたのは、「人生が上手くいくように、身を清め、学問と行いを正しく修めなさい」という、父なりのメッセージだったのではないか、ということです。

振り返れば、名前とは逆の生き方をしてきた時期も、たくさんありました。それでも、気づいたときが始めどきです。これからは、名前に込められた願いに沿って生きていきたいと思っています。

あなたの名前に込められたメッセージは

もし、まだ自分の名前の由来を知らないという方がいたら、一度、親や家族に聞いてみることをおすすめします。名前には、その人が生まれたときの、親からの願いや祈りが込められていることが多いものです。

もう聞くことができないという方は、自分の名前の漢字を、辞書で一文字ずつ引いてみるだけでも構いません。その意味を一行書き出し、「父はどんな思いでこの字を選んだのだろう」と想像してみてください。

18の質問の中にも、3番「大切にしていた教えや口癖」や、4番「父がどんな時代を生き、どんな傷を抱えていたか」を振り返る問いがあります。自分の名前の由来をたどることも、父親との関係を見つめ直す一つの入り口になります。

名前の奥にある父の物語

名前の由来をたどっていくと、そこには、父自身の物語が見えてくることがあります。僕の場合は、立派すぎる名前に苦しんでいた父の姿でした。

ただ、こうした話は、一人で辞書を引いているだけでは、なかなかつながりません。誰かに「お父さん自身の名前については、何か聞いたことがありますか?」と聞かれて、初めて思い出すこともあります。

一人で振り返るのが難しいと感じたら、お電話で一緒にお話ししながら、名前に込められた願いや、その奥にある父の思いをたどっていきましょう。

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