なぜ「父親との関係」を見直すと、他人との関係まで楽になるのでしょうか?
「父親との関係を整理する」と聞くと、父親だけに関わる話だと思われるかもしれません。でも実は、これは父親との関係だけにとどまらない、もっと大きなテーマにつながっています。
父親は、赤ちゃんが最初に出会う「他人」
赤ちゃんにとって、母親は自分と一体化した存在に近いと考えられています。それに対して父親は、多くの場合、赤ちゃんが人生で最初に出会う「自分とは違う他人」「第三者」です。
つまり、父親との関係は、私たちが人生で最初に経験する「人間関係」そのものなのです。父親とどんな関係を結んだかが、その後のあらゆる人間関係——友人、恋人、上司、同僚——の土台、いわば「型」になっていく可能性があります。
そう考えると、父親との関係を見直すことは、単に過去を振り返るだけでなく、今の人間関係のクセを理解することにもつながっていきます。
もちろん、家族の形は時代とともに変わっています。これは、64歳の僕が育った世代の実感として読んでいただけたらと思います。
父を「多面的」に見られるようになると、何が変わるのか
僕は、父との関係をあらためて文章にしていく中で、父という人を「怖い父親」というひとつのイメージだけで見るのではなく、色々な角度から見られるようになってきました。
厳しかった父。でも、家族を守ろうと必死だった父。不器用だけど、確かに愛情を持っていた父。同じ人物なのに、光の当て方を変えるだけで、まったく違う表情が見えてくる。そのことに気づいてから、僕の中で少しずつ変化が起きました。
僕が子供の頃、父がセロリの上にチーズを載せた寿司を握ってくれたことがありました。子供心に「どうしてこんなまずいものを作るのだろう?」と思いながら食べていました。
今思えば、父なりに子供の健康を願って作ってくれたのだろうと想像がつきます。でも子供の頃は、そんな父の気持ちを理解することができませんでした。自分の視点からしか、父を見られなかったのです。
人と接するときにも、僕たちはつい「この人はこういう人だ」と一方的に見てしまいがちです。けれど、父との関係を考え、父の視点が少しずつ理解できるようになると、「もしかしたら、この人には自分が見えていない別の面があるのかもしれない」と、自然に考えられるようになってきています。
決めつけが減ると、心が安定する
人間関係で疲れてしまう原因の一つは、相手を一つの型に当てはめ、その型通りの反応を予想してしまうことにあると思います。予想外のことが起きると、その理由が分からず、フラストレーションがたまってしまうのです。
でも、相手を多面的に見られるようになると、「こう決めつけていたけれど、違う可能性もあるかもしれない」という余白が生まれます。この余白が、心の安定につながっていきます。身構える必要が減り、相手との関係そのものが、少し軽くなるような感覚です。
この「多面的に見る力」は、人生で最初に出会った他人である父との関係を、文章を通して何度も見つめ直す中で育ってきたものです。僕自身、書き続けながら、そう実感しています。
父親との関係は、すべての人間関係の入口
父親との関係を整理することは、決して過去だけの作業ではありません。今の人間関係をどう築いていくかにつながる、未来の作業でもあります。
もし今、誰かとの関係で「なぜかいつも同じパターンで疲れてしまう」と感じているなら、その根っこは、案外、父親との関係の中にあるかもしれません。
自分のクセは、自分では見えにくい
ただ、自分がどんな見方をしているかは、一人ではなかなか気づけないものです。父を一つのイメージでしか見られなかった僕が、文章を何度も読み返してようやく別の面に気づけたように、見方を変えるには、少し外からの視点が必要になります。
一人で書き出すのが難しいと感じたら、お電話で一緒にお話ししながら整理していきましょう。話しているうちに、自分では見えていなかった父の一面や、今の人間関係のパターンが見えてくることがあります。
「父親との関係について、少し話してみたい」——そのひと言だけで構いません。ココナラのメッセージから、気軽に声をかけてください。


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