前回は、so +形容詞+ as to と so as to を見ました。今回は、as well を含む慣用表現を取り上げます。
- A as well as B
- may well
- may as well A as B
- might as well A as B
今回の may as well と might as well の部分は、すごく参考になった、伊藤和夫先生のYouTube動画がありました。その動画を見たうえで、伊藤先生の説明そのまま使うのではなく、僕なりに理解したうえで今回のぶろぐを書いています。動画のリンクは、記事の最後に載せています。
英語はまず、文字どおりに読んでみる。
これが今回のテーマです。文字通りに解釈することで、今回取り上げる、基本英文700選の5文も覚えやすくなると思います。
1.A as well as B:Bと同じようにA
as well は、as(同じくらい)と well(よく、十分に)が組み合わさった形です。「同じようによい」と文字通り解釈して良いと思います。
A as well as B は、天秤の両側に A と B を載せた形です。前の as well で「同じように」と指し示し、後ろの as で「何と同じように?」の中身を明らかにします。
211. 英国王アルフレッドは、偉大な統治者であるとともに偉大な学者であった。
Alfred, King of England, was a great scholar as well as a great ruler.
- A:a great scholar(主役)
- B:a great ruler(前提)
a great scholar as well は、「学者としても、同じように偉大だった」です。
何と同じように?
→ as a great ruler(偉大な統治者であることと同じように)
B は、すでに知られている前提です。そこに、主役の A を持ち込んでいます。
「統治者であることは知っているでしょう。この王は、学者としても同じように偉大でした」という流れです。
391. もちろん空気は日光と共に、毎日の生活に欠かせぬものである。
Air as well as sunlight is, needless to say, indispensable to our daily life.
- A:Air(主役)
- B:sunlight(前提)
動詞は、主役である A に合わせます。この英文では Air に合わせて is になっています。
「A も B と同じように」と読むと、動詞が A に合う理由もわかります。B は前提になっていることが多い、という傾向があるようです。
2.may well:十分に
may には「〜してもよい」(許可)と「〜かもしれない」(推量)の意味があります。
well は「十分に」と文字通り解釈します。
may well の「well」は、may を後ろから就職し、意味を強めています。
- 許可・may + well:十分にしてよろしい ⇒ 〜するのももっともだ
- 推量・may + well:十分に〜だろう ⇒ たぶん〜だろう= probably
351. 一晩中起きていたのだから、たぶん今朝は眠いだろう。
You may well feel sleepy this morning, for you were up all night long.
- You may feel sleepy:眠いかもしれない(推量)
- may well:十分に(その可能性がかなり高い= probably)
- 理由:for you were up all night long(一晩中起きていたのだから)
次に may と as well as が合体した形を見てみましょう。
3.may as well A as B:どちらでも構わないけど A を勧める
may well の well に、as(同じくらい)がついたのが、may as well です。
YouTube動画では、伊藤先生は、次の例を紹介されていました。
You may as well read some novels as look at the ceiling.
- A:read some novels
- B:look at the ceiling
文字どおりには、「小説を読むのも、天井を眺めるのも、どちらも十分にやってよろしい」となります。
ただし、今、天井をぼんやり眺めている(B)をしていても、何も得られません。どちらでも構わないのなら、今の B をやめて、小説を読む方(A)を勧める。これが、may as well A as B です。
B が文脈で分かっているときは、as 以下を省略して、You may as well read some novels. と言うこともあるようです。
基本英文700選から文章を紹介します。
352. 中途半端に知るよりも、全然知らない方がましである。
One may as well not know a thing at all, as know it but imperfectly.
- A:not know a thing at all(全然知らない)
- B:know it but imperfectly(中途半端に知る。今の状態)
文字どおりには、「全然知らなくても、中途半端に知っていても、どちらでも構わない」けど、前半の A の方が良いよと勧めている形です。
4.might as well A as B:頭の中の想像の話です
might は、仮定法の might です。may との違いは、持ち出すものです。
- may as well A as B:現状の B を持ち出し、A を勧めます
- might as well A as B:ありえない A を、想定として持ち出し、B を否定します
YouTube動画では、伊藤先生は、次の例を紹介されていました。
You might as well expect the river to flow backward as hope to move me.
- A:expect the river to flow backward(川が逆流すると期待する)
- B:hope to move me(私を動かそうと期待する)
川が逆流すると期待するのは、誰が考えてもありえません。そのありえない A を想定して、「私を動かそうと期待するのは、それと同じだ」とすることで、これからの選択肢である B を強く否定する形式です。
353. あんな男に金を貸すくらいなら、捨てる方がましである。
You might as well throw your money away as lend it to him.
- A:throw your money away(お金を捨てる:ありえないこと)
- B:lend it to him(彼に貸す:これからの選択肢)
お金を捨てる人はいません。そのありえない A を想定して、「彼に貸すのは、それと同じだ」と B を否定しています。彼に貸すくらいなら、捨てた方がましだ、という意味になります。
今回のまとめ
今回取り上げた英文は5文でした。
- A as well as B:A も B と同じように(A が主役、B が前提)
- may well:十分に〜しうる(〜するのももっともだ/たぶん〜だろう)
- may as well A as B:現状の B を比べる相手に持ち出し、A を勧める
- might as well A as B:ありえない A を想定し、これからの B を打ち消す
今回のポイント
助動詞を見ます。may as well A as B は、A をするよう勧めるために、現状である B を持ち出す言い方です。might as well A as B は、ありえない A を想定して、これからの選択肢である B を強く打ち消す言い方になります。
日本語から英語を思い出しましょう
今回取り上げた5個の英文を思い出してみましょう。
- 英国王アルフレッドは、偉大な統治者であるとともに偉大な学者であった(211番)
- もちろん空気は日光と共に、毎日の生活に欠かせぬものである(391番)
- 一晩中起きていたのだから、たぶん今朝は眠いだろう(351番)
- 中途半端に知るよりも、全然知らない方がましである(352番)
- あんな男に金を貸すくらいなら、捨てる方がましである(353番)
もし、「新・基本英文700選」がお手元になければ、ぜひ手に入れてください。そして、英文をどのように解釈するのか、伊藤和夫先生の視点を想像されると、記憶に残りやすくなると思います。
次回は、as much と、as for、as to、as yet を取り上げます。どうぞよろしくお願いします。
追伸
伊藤和夫先生が、may as well と might as well を説明している動画「大人のための英語 Lesson 78【特別企画:教室での伊藤和夫2】」はこちらになります。
https://www.youtube.com/watch?v=aO0lp8vuDX8


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