第9回:散歩のお供、道案内、そしてふと口にすることば

基本英文700選を覚える

このブログでは、基本英文700選を覚えるために、伊藤和夫先生の人物像をもとにした物語を自分なりに想像し、創作しています。史実として書いているわけではありませんので、その点をご了承の上お読みください。

今回も、伊藤先生の散歩について、想像してみました。

伊藤先生は、雨の日以外、散歩していたと思います。

642. 私は雨の日以外は毎日散歩します。
I take a walk every day except when it rains.

晩年になり、伊藤先生は、かつてのようには毎日散歩に出られなくなっていたのかもしれません。若い頃を懐かしみながら、こうつぶやいたのではないでしょうか。

363. 私は早起きして朝食前に1時間ほど散歩する習慣があった。
I used to get up early and take an hour’s walk before breakfast.

そんな伊藤先生が、元気に散歩を楽しんでいた頃の思い出を想像して、基本英文700選の文章を見てみましょう。

基本英文700選を読んでいると、伊藤先生は散歩するとき、時折お供の方がいたように思います。

誰かと一緒に散歩する伊藤先生

散歩の途中、近所の子供や教え子が、時々ついてくることもあったのではないでしょうか。

661. あのテレビ塔の高さがどれくらいあるか知っていますか。
Do you know how high the television tower is?

時には、年配の同僚と一緒に散歩し、こう聞いたこともあったかもしれません。

675. この町に大火事があったのは、あなたは何歳でしたか。
How old were you when this town had the big fire?

散歩する道からは、同僚の家が見えると、連れにこう伝えたかもしれません。

453. 土手の向こうに屋根が見えるのが、鈴木君の家です。
The house whose roof you see beyond the bank is Mr. Suzuki’s.

道を尋ねられる伊藤先生

散歩を日課にしている伊藤先生は、身軽な格好だったと思います。すると、道を知っている人だと思われて、道に迷った人から、道を尋ねられることも少なくなかったと思われます。

郵便局に行こうと思って、道に迷った人からこんな質問を受けたかもしれません。

671. この道を行くとどこへ出ますか。
Where does this road lead (to)?

伊藤先生の答は、

247. この道を行くと郵便局があります。
This road will take you to the post office.

住所を手にしている人から道を聞かれたときには、

404. 右へ曲がると、お探しの家があります。
Turning to the right, you will find the house you are looking for.

伊藤先生なら、このようにくわしく答えそうです。

635. 最初の角を右に曲がってまっすぐ行きなさい。そうすると、左手に三階建の建物が見えます。
Take the first turning to the right and go straight on, and you will find a three-story [three-storied] house on your left.

伊藤先生から思わず出たひと言

少し休もうと、公園のベンチを探していたら、丸坊主の中学生が座っているベンチを見つけた伊藤先生、あることに気づき、思わず声が出てしまいました。

448. 君が座っている椅子のペンキはまだ塗りたてだよ。
The paint on the seat on which you are sitting is still wet.

時には、ビルの林の中を散歩する伊藤先生、いろいろな国際会議の看板を目にして、思わずこんな言葉を漏らしたかもしれません。

249. 各種の国際的な会合によって、世界の国々がいっそう身近なものに感じられるようになった。
Various international meetings have led us to feel more familiar with the nations of the world.

川の土手を太陽の光を浴びながら歩いていると、こんな疑問がふと頭をよぎったこともあったでしょう。

302. 太陽の熱がなかったら、地上の生物はどうなるだろう。
But for the heat of the sun, what would become of the living things on earth?

そして、道端の草花に目をとめて、伊藤先生はこうつぶやいたかもしれません。

626. 動物に食物と飲物が大切なように、植物には雨と日光が大切である。
As food and drink are to animals, so are rain and sunshine to vegetables.


新・基本英文700選を通して伊藤先生の散歩について書いてきたこのシリーズも、今回で一区切りです。景色を楽しみ、思いがけない出来事に出会い、一緒に散歩している人と言葉を交わしたり、ふと考えにふけり、道を尋ねられたり――基本英文700選を読んでいると、散歩を楽しんでいる伊藤先生の姿が浮かんできます。


日本語から英語を思い出しましょう

今回の記事に登場した13文です。日本語を見て、英文を思い出してみてください。新・基本英文700選内の番号も付記しました。

  1. 私は雨の日以外は毎日散歩します(642)
  2. 私は早起きして朝食前に1時間ほど散歩する習慣があった(363)
  3. あのテレビ塔の高さがどれくらいあるか知っていますか(661)
  4. この町に大火事があったのは、あなたは何歳でしたか(675)
  5. 土手の向こうに屋根が見えるのが、鈴木君の家です(453)
  6. この道を行くとどこへ出ますか(671)
  7. この道を行くと郵便局があります(247)
  8. 右へ曲がると、お探しの家があります(404)
  9. 最初の角を右に曲がってまっすぐ行きなさい。そうすると、左手に三階建の建物が見えます(635)
  10. 君が座っている椅子のペンキはまだ塗りたてだよ(448)
  11. 各種の国際的な会合によって、世界の国々がいっそう身近なものに感じられるようになった(249)
  12. 太陽の熱がなかったら、地上の生物はどうなるだろう(302)
  13. 動物に食物と飲物が大切なように、植物には雨と日光が大切である(626)

思い出せなかった英文は、エピソードに戻り、俳優になったつもりで、感情を込めたり、時にジェスチャーを交えて、英文を声に出して読むと、記憶として定着しやすくなると思います。試してみてください。

もし、「新・基本英文700選」がお手元になければ、ぜひ手に入れてください。そして、伊藤先生がどのような想いを込めて、一つ一つの単語や表現を選んだかを想像されると、記憶に残りやすくなると思います。

次回もどうぞよろしくお願いします。

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