僕の成績が悪かったのは親の愛が裏目でたから?「沖縄の方言」について

ウチナーンチュが紹介する沖縄

ハイサイ! 前回の記事では、沖縄の人が「論理よりも感覚」を大事にする理由についてお話ししました。

「沖縄の人は空気を読む」 「言葉にしなくても察してくれる」

一見美徳に見えるこの特徴ですが、実はその裏には、沖縄が歩んできた「複雑な言葉の歴史」が隠されています。今日は、復帰っ子の僕が体験してきた「沖縄の方言(ウチナーグチ)」についてのリアルな話をさせてください。

小学校での「方言禁止」と必殺技「つねり攻撃」

僕が小学校の3年生だった頃だと思いますが、学校で短期間ですが「方言(ウチナーグチ)を話してはいけません」という期間が設けられたことがありました。

さすがに「方言札(ほうげんふだ)」をぶら下げられたことはありませんでしたが、先生からは「方言を口にした人に対して注意しましょう」という指示があり、「できるだけ共通語を話しましょう」との雰囲気がありました。「方言を話したらダメ」と言われましたが、まだ子供だった僕たちは、「いかにして相手に方言をしゃべらせるか」というゲームに変えていました。

僕や周りの友達が考えついた必殺技がありました。それは「いきなり相手をつねる」ことでした。

痛い! と思った瞬間、沖縄の子供の口から出る言葉は決まっています。 「アガッ!!」

はい、アウト(笑) 「痛い」ではなく「アガッ!」と言ってしまったので、「はい、1回方言しゃべった!」と言って、みんなで笑いながら、相手が口にした方言の回数をカウントしていました。 「アガッ!」は、頭で考える前に思わず口から飛び出る、僕たちの魂に染みついた言葉(母語)だったのです。

親同士はウチナーグチ、僕らには「共通語」

そんな風に、学校では「共通語(標準語)を話しなさい」という教育が徹底されていました。 それは、家庭の中でも同じだったように思えます。

というのも、僕の両親は、夫婦二人で会話するときは、共通語を使わずウチナーグチで話していたからです。でも、僕たち子供に向かって話しかけるときは、わざわざ慣れない「共通語」に切り替えていました。

これは、沖縄の多くの家庭で見られた光景です。 「この子たちが将来、本土(ヤマト)の学校や会社に行ったとき、方言のせいで差別されたり、困ったりしないように」 という、親なりの愛情であり、教育上の配慮だったのでしょう。

「感情が乗らない言葉」で育つということ

しかし、今大人になって振り返ってみると、その親の愛が、少し皮肉な結果(あだ)になったのではないかと思うことがあります。

共通語は、親にとっては、頭で翻訳しながら話す「よそ行きの言葉」です。 怒りも、喜びも、深い愛情も「生きた感情」を共通語に乗せるのは難しかったと思います。

  • 心の底から湧き上がる感情は「ウチナーグチ」
  • でも、子供に教育する言葉は「共通語」

このねじれの中で育った私たち復帰っ子世代は、あくまで僕個人の意見ですが、「自分の気持ちを言葉にするのが苦手(言葉の習得が遅い)」という状態に陥っていた気がします。

長い間、沖縄県が全国学力テストで下位付近にいた要因の1つとして、この「母語による思考ができなかった歴史」にあると、自分自身の経験からそのように想像しています。

世代交代と共に変化する沖縄の「学力と心」

「言葉を育てるには、感情が乗る母語で教育するのが1番」だと僕は思います。

でも、安心してください。 戦後から2世代、3世代と経った今、沖縄の言葉の環境も変わってきました。 親世代がはじめから「共通語(あるいは沖縄風の共通語)」を母語として育ち、その言葉で感情豊かに子供を育てられるようになったからです。

それに伴って、沖縄の子供たちの学力も本土と差が縮まってきているようです。言葉と心(思考)が、一致してきた結果だろうと考えます。

生きた「ウチナーグチ」を聞きに来てください

今、沖縄の若い人たちが話しているのは、昔ながらの純粋な方言ではなく、共通語とウチナーグチが混ざった言葉は、「ウチナーヤマトグチ」と呼ばれることが多いようです。

「だー、見せて(どれ、見せて)」 「だからよー(そうだよね)」

イントネーションや語尾の柔らかさに、昔と変わらない沖縄の優しさが詰まっています。

地方の言葉を聞きたくなったら、沖縄へ来て、市場(マチヤグヮー)のおばぁや、地元のタクシー運転手さんが話す「感情と温度が乗った生きた言葉」を聞くのも、旅の楽しさだと思います。

沖縄の人たちの会話を聞いてみたいということで、旅行をお考えなら、オススメの旅行会社があります。僕の実家近くの、老舗の旅行会社「沖縄ツーリスト」さんです。候補のひとつとして検討してみてください。

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