「空手そば」を見て思い出した、世界王者になった高校の担任の話

ウチナーンチュが紹介する沖縄

ハイサイ! 沖縄ツーリストの特典に「沖縄空手会館のそばが無料になる」というのがあります。

この特典にある「空手会館」という名前を見た瞬間、僕の中で高校時代の強烈な記憶が蘇ってきました。

今日は、沖縄ツーリストの紹介から少し脱線して、僕の高校時代の担任の先生についてお話しさせてください。実は担任の先生、のちに「空手の世界チャンピオン」になり、あの東京オリンピック金メダリストを育てた伝説の男だったのです。

担任は、伝説の空手家・佐久本嗣男先生

僕が高校2年生の時の担任を受け持ってくれたのが、佐久本嗣男(さくもと つぐお)先生でした。 教科は「体育」でした。

沖縄空手を知る人なら、この名前を聞いて背筋が伸びない人はいないでしょう。 空手の世界大会で個人形3連覇、そして、世界大会で個人形7冠も成し遂げられ、ギネス記録にも認定されたレジェンドです。記憶に新しいところでは、東京オリンピック金メダリスト喜友名諒(きゆな りょう)選手の師匠でもあります。

佐久本先生が世界チャンピオンになられたのは、僕が高校を卒業してからのことですが、当時からそのオーラは別格でした。

「全てが丸い」丸太ん棒のような身体

先生の姿で、強烈に印象に残っていることがあります。それは、先生の体が「すべて丸かった」ことです。

指も丸い。握った拳も丸い。腕や足は、丸太ん棒のように太くて丸いのです。

それは、単に太っているというのとは訳が違います。厳しい鍛錬によって余計なものが削ぎ落とされ、筋肉の鎧をまとった結果、角が取れて「丸太」のようになった……そんな凄みのある体つきでした。

今も昔も変わらないそのシルエットを見るたび、「本物の強さとは、こういうことか」と思わされます。

「弟子にしてください!」→「巻き藁2,000回叩け」

当時、そんな先生の強さに憧れて、あるクラスメートが先生に直談判しに行ったことがありました。

「先生! 僕を弟子にしてください!」

普通の部活動の顧問なら「おお、頑張れよ」と言うところでしょう。 しかし、佐久本先生から返ってきた答は、ビックリするものでした。

「巻き藁(まきわら)を2,000回叩けたら、弟子にしてやる」

級友は、そう言われたと言っていました。巻き藁とは、藁を束ねた空手の打撃練習具です。素手で叩けば皮は剥け、骨が見えることになるでしょう。巻き藁を2,000回たたく。 高校生にはあまりに高いハードルでした。結局、彼は諦めてしまいましたが、先生の「中途半端な覚悟では武道はできない」という厳しさを垣間見た瞬間でした。

「男が男に惚れる」素行不良な男子生徒をも魅了したカリスマ性

そんな厳しい先生でしたが、生徒たちから怖がられていたわけではありません。 むしろ逆でした。

先生は、男子生徒の心をつかむのが本当に上手でした。 いわゆる「素行不良」と言われるようなヤンチャな生徒たちでさえ、先生の前では背筋を伸ばしていました。

彼らは先生のことを、こう言っていました。 「男が男に惚れたんだ」

情熱と言葉と生き様で男子生徒を惹きつける。佐久本先生は、そんな先生だったと思います。まさに「沖縄の男」の理想像のような方でした。

伝説の系譜を感じに「空手会館」へ行ってみませんか?

そんな佐久本先生の魂、そして愛弟子である喜友名選手の活躍など、そんな沖縄空手の歴史と誇りが詰まっている場所が、豊見城市にある「沖縄空手会館」です。

沖縄ツーリストのプランを使えば、その聖地にあるカフェで「空手そば」を無料で食べることができます。(注意:プランに含まれているかご確認ください。)

ただの「無料のランチ」ではありません。 世界に誇る沖縄の文化が空手です。そして、佐久本先生のような達人たちが汗を流した歴史を感じながら味わう沖縄そばは、きっと格別の味がすると思います。

空港から車で20分です。 沖縄に到着したら、まずはここで「沖縄の心」に触れてみてください。

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