はじめまして。このブログを訪問していただき、ありがとうございます。
僕は寅年生まれ、沖縄県出身です。 皆さんは、沖縄が日本に復帰した1972年のことをご存じでしょうか?僕はちょうどその時、10歳の少年でした。
このブログでは、ガイドブックには載っていない、地元民(ウチナーンチュ)だからこそ知る沖縄の魅力や、ディープな穴場、そしてお得な旅の情報をご紹介していきたいと考えています。
記念すべき第1回目の今回は、半世紀ほどの昔話になりますが、僕自身が体験してきた「アメリカ世(アメリカゆー)」時代の沖縄について自己紹介を兼ねてお話しさせてください。
子供のお小遣いが「5セント」だった時代
今でこそ普通に「円」を使っていますが、私が10歳になるまで、沖縄の通貨は、「米国ドル」でした。
当時の子供にとって、1ドルは大金です。 私のお小遣いは、だいたい1セント、あるいは、5セントでした。多いときで10セントでももらえると大喜びでした。少しでもお小遣いが入ると、「いっせんまちやー」と呼ばれる駄菓子屋へ飛んで行っていました。そんな感じで 「セント」や「ドル」が日常的に飛び交う、そんな環境で育ちました。
本土復帰が近づくと、各家庭に銀行員の方が回ってきて、聖徳太子の一万円札や100円玉などを見せながら「これから私たちが使う日本円というお金ですよ」と紹介して回っていた光景を、今でも鮮明に覚えています。
復帰の混乱!?実家の食堂メニューが「全品500円」になった日
当時、私の実家は食堂を営んでいました。 そこで起きたのが、通貨切り替えの大混乱です。
「明日からドルではなく円で商売をしなさい」と言われても、一般ピープルは、一体いくらに設定すればいいのか見当もつかなかったと思います。 そこで僕の母親(お袋)が取った行動は、豪快そのものでした。
「わからんから、とりあえず全部500円でいいさあ!」
なんと、メニューの値段をすべて500円にしてしまったのです(笑) 沖縄そばも、定食も、ぜんざいもすべて今で言うとワンコインの値段になりました。 当時は、どのお店も同じように混乱していたと思いますが、しばらくの間、うちは「全品500円食堂」として営業していました。その後、時間の経過と共に、徐々に適切な金額に落ち着いていきましたが、今思い返しても沖縄らしい「てえげしー(適当)」「なんとかなるさ(ナンクルナイサー)」なエピソードだと思います。
フェンスの向こうのアメリカと MP の「キチガ~イ」発言
家の近くには米軍基地がありました。 もう時効ということでお話ししますが……小学校高学年の頃、私たちはよく金網(フェンス)を越えて、基地の中へ遊びに入り込んでいました。
なぜなら、フェンスの向こうは「完全なアメリカ」だったからです。 冷たい水が出るウォータークーラー、整備された野球場にゴルフ場、バスケットコートがありました。 当時の私たちの生活環境とは比べものにならないほど、そこは綺麗で、施設が整っていました。まさに「外国」です。
しかし、当然、見つかれば怒られます。僕たちが基地の中に入り、遊んでいると、「沖縄の子供達が入ってきている」と通報する人がいるのでしょう。何度か米軍の警察(MP)に見つかり、捕まったことがありました。 一番最初に、MPの兵士に捕まったことをよく覚えています。こう言われました。
「キチガ~イニイキナサイネ・キチガ~イ」
こう言われ、僕の頭の中は、真っ白になりました。 日本語の「キチガイ」は「気が狂った人」という意味の差別用語です。「もしかしたら頭がおかしい人たちが収容されている場所に連れて行かれるかもしれない」と一瞬そう思いました。
しかし、それは私の勘違いでした。遠くの方を指さしながら「キチガ~イ」「キチガ~イ」とMPが何度も繰り返して言っているのを聞いていると、 それが「基地の外」つまり「基地外(キチ・ガイ)」という意味だと気づきました。 つまり「基地の外に行きなさい」と、独特なイントネーションのある日本語で言っていたのです。
その後、MP からトラックの荷台に乗るように命令され、基地のゲートまで連れて行かれ、そこで無事「キチガイ」に出ることができました。 今となっては反省していますが、あの時の「言葉の勘違い」と「フェンスの向こうの別世界」は、忘れることができない思い出になっています。
これからの沖縄の旅を案内します
テレビやラジオをつければ、契約していなくても米軍放送が流れ、英語やアメリカ文化が自然と流れ込んでくる。 そんな「チャンプルー(ごちゃまぜ)」な文化の中で僕は育ちました。
ごつい米兵への恐怖心と、憧れのアメリカ文化。 そんな複雑でユニークな歴史を持つ沖縄だからこそ、お伝えできる物語があると思っています。
このブログでは、そんな沖縄生まれの僕が、僕目線の沖縄関連情報を発信していきます。
どうぞ、これからの記事を楽しみにしていてください。
ユタシクウニゲーサビラ!(よろしくお願いします!)
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