1. ゴロ合わせが難しい英単語に出会ったら?
- 前回の復習: 「ゴロ合わせ(カタカナ分割法)」は強力な武器ですが、万能ではありません。どうしても上手くいかない単語もあります。
- 新提案: そんな時は、単語の「語源」を紐解きましょう。
- この方法をマスターすると、初見の単語でも「なんとなく意味がわかる」という、ネイティブのような感覚を手に入れることができます。
2. 語源の「ストーリー」で英単語を覚える
英単語の背後にある「物語」を知ると、脳はそれを「知識」ではなく「エピソード/体験」として記憶します。 今回は、英検1級レベルの難単語「tantalize:じらす・見せびらかして苦しめる」を攻略しましょう。
- 語源の物語: ギリシア神話の神様「Tantalus(タンタロス)」が由来です。 彼は神々の秘密を漏らした罰として、地獄の池に首まで浸からせられました。 喉が渇いて水を飲もうとすると、水がスーッと引いてしまう。空腹で頭上の果実を取ろうとすると、枝が風で遠ざかってしまう。 永遠に「欲しい物が目の前にあるのに、届かない」という寸止め(じらし)の刑を受けたのです。この神様の名前「Tantalus」に、動詞化する「-ize」がつきました。それが覚えたい英単語「tantalize:じらす・見せびらかして苦しめる」です。
3.「神様の名前」は ゴロ合わせで覚える
「そもそも、そのタンタロスという名前が覚えられない!」 そんな声が聞こえてきそうです。そこで、私の流儀である「使えるものは何でも使う」精神で、神様の名前もゴロ合わせで攻略します。
- Step 1(読み): Tantalus(タンタラス)
- Step 2(分割): タン/タラス
- Step 3(解釈):「タン(痰)」を「タラス(垂らす)」
- (※お食事中の方、汚いイメージでごめんなさい!でも、脳は衝撃的なイメージほど一発で覚える性質があるので、ここは割り切って利用しましょう)
- Step 4(統合): 汚いゴロで「Tantalus」という名前を確保し、そこから高尚な「ギリシャ神話の刑罰(じらし)」を連想する。 Tantalus(神名) + -ize(動詞化) ⇒ tantalise(じらす)
これで、高尚さと泥臭さが融合し、もう二度とこの単語を忘れることはないと思います。
4. 論理的な理解が「応用力」を生む
今回は、「語源(ストーリー)」と「ゴロ合わせ(音のフック)」を組み合わせて「tantalize」の覚え方を紹介しました。
次回は、さらに論理的な視点「接頭辞 + 語根 + 接尾辞」というパズルのような世界へご案内しますので、楽しみにしてください。
P.S. 今回の英単語:tantalize(タンタライズ)は、イメージできましたか?
水が飲めそうで飲めない、食べられそうで食べられない、あの焦れったい感覚…。日本語で言えば「おあずけを食らう」という感覚に近いと思います。
定着させるために、まずは日本語で例文を作ってみましょう。
「彼は私に必要なものをすぐにくれない。いつも私をじらすんだ」 これを英訳すると
“He doesn’t give me what I need at once. He always tantalizes me.”
ここまでできれば完璧です。
もし、この自作の英文が「本当に自然かな?」と不安を感じたら、「ライティング添削」ができる場所で、ネイティブに聞いてみるのが一番の近道だと思います。
P.S. 【大人の豆知識】
実は、この「Tantalus」という単語、小文字の tantalus になると、ある「特別な道具」を指すのをご存知ですか?
それは、ウイスキーなどのデキャンタを入れる「鍵付きの酒用の棚」のことです。 この棚、ボトルは透明なガラス越しに「丸見え」です。とても美味しそうに見える。 でも、上から頑丈なバーでロックされていて、鍵がないと絶対にボトルを取り出せません。
「目の前にあるのに、飲めない」
まさに、タンタロスの神話をそのまま形にしたような道具ですよね。 もしバーやアンティークショップで、その酒用の棚を見かけたら、飲んべえをじらす「タンタロス(じらし)だ!」と思い出してください。

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